フェアトレードがもたらす違い
途上国の多くの地域に、豊富な自然資源と伝統の技術を持ちながら、商品開発のノウハウや商品を販売する市場の情報を持たない人びとがいます。
貧しさから抜け出すために立ち上がり、自立の努力をしている人びとを、フェアトレードは支援します。
現地の技術を生かしつつ日本の市場に受け入れられるデザインのアイディアを提供したり、品質向上のために技術研修の資金援助をしたり、原料や設備の調達に必要な場合は代金の半額を前払いして、国際貿易に参加できるよう生産者を支えます。
フェアトレードは、生産地で豊富に採れる原料や、現地の伝統的な手工芸の技術を活かした、環境を害さない持続的な生産を支援します。
自分の暮らす村で仕事の機会があれば、人びとは出稼ぎのために村を離れ、都市のスラムで暮らしたり、食べるに事欠くような低賃金や劣悪な労働環境に苦しむこともなくなるのです。
フェアトレードによって日々の暮らしに充分な賃金が確保できれば、人びとは地域の絆も取り戻すことができます。
井戸を掘ったり、衛生設備を整えたり、学校を建てたりして生活の基盤を築き、子どもたちは学校で読み書きを覚えます。
こうして、地域発展のためのさまざまな活動が展開し、人びとは人として尊厳ある暮らしを送れるようになるのです。
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