ジョンレノンも、マドンナも、坂本龍一も実践者!
ギリシャ語で「マクロ」とは「大きい」、「ビオ(バイオ)」とは「生命」、「ティック」とは「術・学」を表しています。
マクロビオティックという言葉の歴史は古く、「西洋医学の父」ことヒポクラテスが「偉大なる生命」「長寿」
などという意味であるマクロビオス(makrobios)という言葉を使ったのが最初であると云われています。
このマクロビオティックを現代に甦らせ、欧米を中心に世界各国に広めたのが、桜沢如一(1893〜1966)という日本人です。
桜沢先生は「自然に則した簡素な食事=正食」により、数多くの病人を死の淵から救うことで、伝統的な簡素な食の大切さ、
また東洋の思想や医学の優越性を示されました。
さらにマクロビオティックを世界平和運動と位置づけ、そのライフスタイルの普及のため、世界三十カ国以上で、
七千回以上の講演を行い、著書も三百冊を超えています。
桜沢先生の唱えられたマクロビオティックの基幹には、「幕末の名医」と云われる石塚左玄を祖とする「食養」と、
中国古代神話の三皇の一人・伏義(ふぎ・ふっき)の記した「易経」の易の原理があります。
この食養と易の原理を基幹としたマクロビオティックによる食事には以下の原則があります。
一.穀物菜食(主食をなるべく玄米とし、副食は野菜を中心に主食より少なくいただく)
二.一物全体(穀物や野菜はなるべく無駄なく丸ごとをいただく)
三.身土不二(なるべく土地のもの、旬のものをいただく)
四.よく噛む
五.陰陽調和
以上を守っていれば、自然のリズムと身体のリズムが調和し、健康が維持できるということですが、
基本的には日本人が伝統的に培ってきた当たり前の食事法です。
戦後の急激な高度経済成長に伴う飽食、また農薬や食品添加物の蔓延により、生活習慣病やアレルギーなどが急激に増加してきました。
食は私たちの命の土台です。
食が血となり肉となり、私たちの精神を養うのです。今こそ食の大切さを見直そうというのが、マクロビオティックの運動です。
桜沢先生亡き後も多くの方々が、そのご遺志を引き継ぎ、世界各国で食の大切さを訴え続けています。
現在ではマドンナや坂本龍一といった著名なアーティストが実践していることや、ファッション雑誌などに特集として取り上げられることもあって、
若い世代にもマクロビオティックファンが増え続けています。
■未病とマクロビオティック■
未病とは、東洋医学の言葉で、「健康ではないが、まだ病気になっていない」という「病気一歩手前」の状態を言います。
医師がどんなに頑張っても病気の原因が「生活習慣」や「食事習慣」である事から「治療」する事だけでは健康を得る事は出来ないのです。
現状として、国民医療費が国家予算の半分近くまで膨れ上がっている事を考えても、個人一人一人が
「自分の健康は自分で守る」という「予防」する意識を持たないといけない時代です。
自分は健康だと思っている人でも、「慢性的な便秘や下痢」「不眠症や肩こり」を感じている方はたくさんいます。
こうした症状は、未病の身体が送っているSOS信号といえます。
マクロビオティックを生活に取り入れることは、未病から本来の健康を取り戻す、王道になることでしょう
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